臨時炊き出し報告【11月9日】
今年7月に神奈川の湘南学園高校から1本の電話がありました。修学旅行へ関西へ行くのだが、私達の学校はESD教育【持続可能な開発のための教育】を取り入れており、炊き出し活動を生徒達へ講演という形で話して頂けないでしょうか?というものでした。コロナ渦ということで本来の活動も出来ておらず、一旦はお断りしたのですが、8月に再度連絡があり一度お会いしたいとのことで、それならばということでお会いしました。よくよく話をお聞きすると、「西成」という地域に関心を持ったのは生徒自身だと言われ、先生もどうしたら良いかわからない様子でお気持ちもよくわかりました。相談した結果、講演などで聞くだけではわからないので、実際炊き出しをしてもらったらいかがですか?と提案してみました。ただ実現しないだろうと思って過ごしていましたが、【行きます!】という回答に正直驚きました。そこからが正直大変でプレッシャーがかかってきました。こんな大規模なこと今までやったことないし・・・問題なく最後までやり終えることができるだろうか?そんなことを日々思いながら、直前までスタッフの間で段取りを組み当日スムーズにできるよう精一杯努力させてもらいました。しかも平日開催です。うちのスタッフさんは皆仕事を持った上での無償の活動であり協力も難しいと思っていました。そんな中、仕事休んで手伝おうかと言ってくれるスタッフが現れ、防災会館さんには場所を快く提供頂き、スーパー玉出さんにはこちらのお願い通り寄付物品とお土産用に玉出特製エコバックまで提供して頂きました。そしてワンネスさんからは【何人必要ですか?】という言葉に涙が出そうになりました。こういった方々に支えられ当日を迎えることが出来、当日なりのプレッシャーは勿論ありましたが、気持ち良くやり通すことが出来たと思います。
一方、生徒さん達は初めての経験で、戸惑いもあったでしょう、必死でパック詰めや袋詰めに対応してくれました。街歩きと配布の時は間が悪く雨が降り出し、そのせいで街中の人出も少なく、びしょ濡れになりながら一生懸命笑顔で手渡ししてくれました。そんな彼らに情も沸きつつ、2時間ほどの出会いでしたが、別れるときは少々寂しい思いもしました。一方、生徒さんは何を思ったのでしょう?ただ彼らにとって、この一日がいつか時間が経った時ふと思い出して、誰かのために・・・という思いが沸いてもらえたらそれで良いかなと思います。
貴重な体験ありがとうございました!
次回の炊き出しは11月28日(日)13:30頃あいりんシェルターから出発します。先月と同様の場所でお待ちください!