6年ぶりの再会
炊き出し活動が始まって今年11月で28年目を迎えます。
28年前、1300食のカレーを発起人とその家族だけで調理と配布が始まりました。お米も早朝から自宅で炊き上げて持ち寄り100升というお米を一日で炊き上げて通称「あいりん会館」へ届けていました。
いつからかカレーの配布を行っている横で音楽演奏が始まりました。発起人の中でギターを弾ける人がいて、歌うのが好きだった私もいつからかその中に加わりました。ボランティアで来た人で楽器が出来ると自然と演奏に加わり、ギター、パーカッションなどで仲間は増えていき、おっちゃん達へ心の満足も得てもらえる場となりました。時にはおっちゃん達から投げ銭も頂いたり。ただそれは「あいりん会館」が閉鎖される2019年までの話です。
音楽メンバーの一人であるGeorgeさんは6年前に腎臓移植のため、母国のオーストラリアへドナーを探すため、長く住んだ日本を離れ帰国されました。
日本を離れたGeorgeさんとその家族がこの度6年ぶりに日本へ戻って来られました。まだ目的は果たせていないので一時帰国ではありますが・・・
私達を繋ぐ絆は「音楽」です。
昨日は音楽を通して再会を喜び、そして皆がそれぞれ演奏を行いました。涙を流されたGeorgeさんの姿が忘れられません。そして周りの人達も涙を流しました。Georgeさんの存在は本当に大きいと改めて感じました。
今は炊き出しスタッフはGeorgeさんを知る人は減っていますが、毎年チャリティーコンサートにはリモートでGeorgeさんと会話する時間を設けています。
奇跡の電話がかかってきますように・・・
そして再びGeorgeさんと家族が日本で生活でき、皆で炊き出しで演奏出来る日を信じて待ちたいと思います。
いつかのクリスマス炊き出し
本番まで練習するGeorgeさん
お別れを兼ねたチャリティーコンサートで
いつかのあいりん会館①
いつかのあいりん会館②
いつかのあいりん会館③
いつかのあいりん会館④
そして6年ぶりの再会!