第1回被災地炊き出し報告【石川県内灘町避難所】
1月13日に石川県内灘町避難所で生活を余儀なくされている皆さまへ、志絆会はカレーライス炊き出し140食分を現地で調理を行い食べて頂きました。
12日朝、今回の調理場である金沢キッチンへ、スーパー玉出様を始め沢山の支援物資と炊き出し道具をレンタカーに積み込み出発しました。現地到着してすぐ下準備を行い、金沢キッチンにもボランティアの方々が手伝いに来て下さいました。ボランティアさんも被災者です。地震に遭った時の話を聞かせてもらうことができました。
13日、金沢キッチンは標高200mの山中にあるため大雪となりました。カレーを作り上げ何とか内灘町の避難所へ車で向かい、3か所の避難所へ分かれカレーの炊き出しを行いました。
炊き出しへ向かう直前に、珠洲へ移住された若い夫婦が支援物資の預け場所にもなってる金沢キッチンへ物資を取りに来られ、私達と偶然の出会いがありました。ご夫婦は被災者でありながら地元の支援に奔走されています。出来上がったカレーを食べてもらいながら珠洲の現状をお聞きすることができました。津波で珠洲の町は建物が残っていない状態であり、人口12000人の町民は大きな避難所と小さな避難所に分かれて避難され、小さい避難所は自活されてる方が多いようです。地震発生後、間もなく民間の法人社長がリーダーシップをとり、ヘリを飛ばし山間部の高齢者を温泉旅館などに移動されたそうです。その方のおかげで助かった命が沢山あったと思われます。今回ご夫婦とSNSで繋がることが出来たので、もう暫くして雪が減ったら珠洲のほうへも炊き出しへ伺える日があればと考えています。ただ大雪で道路状況がわからない中での運転はタイヤがパンクする恐れがあります。現地へ向かわれる方はくれぐれも気をつけて向かって下さい。現況下道であれば金沢市内から道路は繋がっているとのことです。
内灘町は元々砂地を埋め立てられた地域です。今回の地震で液状化が原因で道路が浮き上がったりなど大きな被害が発生しています。現在も断水している地域が多く復旧の目処は立っていないそうです。私の担当避難所は、50名ほどが避難所として利用され、大浴場を町内の方へ無料開放している「ほのぼの湯」で、たった一人で配布を行うことになりました。私があたふたしていたら内灘町役場の方々、民生委員の女性、社協のボランティアの方が快く手伝ってくださり、至れり尽くせり協力してくださいました。カレーは皆さんに好評でお代わりする方もおられ、わざわざお礼を言いに来られたおばあさんは、「久しぶりに温かくて美味しいカレーを食べることが出来ました。お礼を言わなくっちゃと思って・・・」と私に手を合わせられました。この方の言葉だけでも炊き出しした甲斐があったと思います。
3か所共炊き出しは無事終わりました。カレーが余った避難所もありましたが、それはそれぞれの事情があり仕方ないと思います。
今回大阪から出発するにあたり、スタッドレスタイヤのレンタカーが見つからず困っていたところ、車を手配頂いたウジタオートサロン様、玉ねぎを炒め真空パックと冷凍を受けてくださった惣菜店グランママ様、沢山の寄付物資の協力を頂いたスーパー玉出様と個人の方々、そして何より今回急な決定にもかかわらず同行してくれたスタッフさん達、同行せず準備を手伝ってくれたスタッフさん。皆さまのおかげで現地へ支援物資と道具そして地元の皆さまの応援を積んで無事炊き出しをして戻って来れました。心より感謝申し上げます。
志絆会は毎月の炊き出しと並行して、今後も被災地へのカレー炊き出しを行う予定です。
能登地震支援のためのクレジット、振込寄付の窓口も設けております。お送り頂いた義援金は全て被災地の皆さまへ役立たせて頂きます。今回の出発までに寄付金を送金して下さった皆様にも感謝申し上げます。引き続きご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
金沢市田上新町の被災地。避難所の公民館へもみかんなどお届けしました。
炊き出し無事終わってより絆が深まりました。次回も頑張りたいと思います!