26日日曜は今年最後の西成炊き出しでした。昨年に引き続きコロナで始まりコロナで終わる一年だったと思います。何度か挫折しそうになったのですが、その都度沢山の方に支えてもらえたおかげで一度も休まずやり通すことができました。日曜は先週の夜回り以上の寒さと、慣れないメニューにしたことで現地30分以上遅くなったにも関わらず、おっちゃん達怒ることもなく何人か並んで待ってくれていました。本当申し訳ない…各地から防寒着、カイロ、靴下など温かいギフトを沢山届けてくださったので、路上の人達へ手渡すことが出来ました。

「おっちゃん、ベストしかないのだけどいりますか？」

ベスト着てるから本当は不要だったおっちゃん、ベストしか残っていないのがわかると私に気を遣ってくれたのでしょうか？「今着てるんやけど・・・でももらっとくわ！」と優しく気を遣って言ってくれました。

そして今年最後の炊き出しの後、「お互いを知る会」と題してささやかながら防災会館でお茶会を行いました。普段何となく顔は合わすけど、お互いをあまり知らず解散することが多いので、一人ひとり自己紹介と自分のことを話す時間を設けました。皆それなりに人生色々とあったことがわかり・・・日曜のあの場だからこそ、私を含めた皆さん、素直に自分のこと話せたのかもしれないなと思いました。でないとこんな活動に行き会うこともないだろうし継続して参加することもないと思う。年内最後の炊き出しの締め括りとして大切なひと時であったなと心から幸せな気持ちになれました。

さて、2022年はどうなるのか？恐らくまたコロナと共に活動も続けるスタイルとなると思います。でも状況判断を毎回しながら、活動に参加してくれる素晴らしい皆さんと共に温かいごはんをお届けできるように頑張って行きたいと思っています！

年末年始の路上はとても寒いので、段ボールで囲いを作って寝てるおっちゃん達がとても心配ですが、2022年最初の炊き出しは、1月30日（日）13：30頃に物資をお届けします。それまでどうぞお身体気を付けて。年明けお会いしましょう！

そして今年一年を通して、物資並びに寄付金を送金頂いた皆様、本当に有難うございました！この大変な世の中に優しく思いやりの心がある方々と出会えるのは炊き出しをやっているからこそだと思っています。皆さまに支えて頂けるからこそ活動は25年継続出来ています。心より御礼申し上げます。来年も引き続き活動の応援何卒よろしくお願い申し上げます。

【エピソード】

毎年冬になるとうちのスタッフさんは個人で防寒着などの衣類の寄付を新聞で募り集まった防寒着を寄付されています。今年は6000点以上の防寒着などが集まったそうです。年々送ってくれる方も増えているとのこと。今年もシェルターと路上の方へ全てお配りされました。本当におつかれさまでした！