東京都庁下炊き出し報告【5月14日】
大阪西成で27年間炊き出しを続けてきましたが、東北南三陸の炊き出し以来となる、東京新宿の都庁下の路上生活者へ炊き出しを行う貴重な機会を頂くことができ、90食分のカレー調理と配布を行ってきました。
きっかけは昨年から継続して大阪の炊き出しに参加してくれている慶応大学S.A.Lの皆さんが昨年から新宿都庁下でカレーの炊き出しを始めたことでした。私達と数か月の交流をしていく中で徐々に信頼関係が出来、彼らの活動に対する思いや学生という立場でありながら毎月大阪の炊き出しに参加してくれる熱意が、「それなら東京の活動にも参加してみよう!」という思いに至りました。
西成のあいりん地区と私たちが今回お届けした都庁下との圧倒的な違いは、あいりん地区は街として形成されてる中で炊き出しを行っていましたが、都庁下は都会の人が行き交う中で、高架を屋根とした雨風が凌げる環境で段ボールでスペースを作り寝泊まりしていました。都庁下という環境であっても強制的な立退きは無いとのことでした。
新宿駅でへたってるおっちゃんがいて、カレーを手渡すと頭を下げられた姿には一瞬心が痛みました。行き交う人は都会の若者ばかりで、恐らくおっちゃんの存在も気づいていないでしょう。そんな中、唯一慶応大学の女の子から自分の存在に気付いてもらえ、優しい言葉と手渡されたカレーが心底有難かったのではないかと感じました。おっちゃんは横で見ていた私にも頭を下げてくれたのですが、その表情が今でも忘れられません。
オイコスプロジェクト | 学生団体S.A.L. (salkeio.com)
学生が月一度の炊き出しを志を持って行っています。炊き出しを行う側、行ってもらう側の両面でサポートがあれば、更に彼らの活動も継続していけると思います。
今回都庁下炊き出しに参加して思ったことは、活動は初期段階でこれからどのように発展させていくか見届け、活動の素晴らしさを理解して一人二人と協力者が現れてくることを祈りたいと思います。そして縁が続く限り、私個人としても志絆会においても微力ながら活動を応援していくつもりです。最後に今回貴重な体験をさせてくれた二人の学生に感謝の気持ちで一杯です。有難うございました!
最後に大阪の志絆会スタッフのみんなお疲れさまでした!